『cyberpunk 2077』クリア後感想。
悪魔、星、太陽エンド済み。DLCなしでの感想。
なんだか最初はどうだったとかこうだかは知らんが、これは面白い。
オープンワールドなんだかんだであんまりクリアできないんだよなーとか普段一人称視点のゲームやらないからなーとかぐちぐち言っていたのがウソのようだ。
いや、多分他のゲームに対しては言う。別に自分にとって一人称オープンワールドはどちらかというと減点はあっても加点はないので。
正直最初はここまでキャラデザさせて一人称の意味ある!?とかだいぶ思っていたし、まぁ今でもうっすら思ってはいるのだが……。
ともあれ、『cyberpunk 2077』の世界、というかナイトシティはなんというか、とても良かった。Vの視点になって歩く。走る。一人称という要素がナイトシティを魅せてくれる。
サイバーパンクというジャンル自体そこまで通ったことがない。ブレードランナーだとか、まぁ思い浮かぶものはあれど、サイバーパンクって何?って聞かれると、なんだろう……と思ってしまうくらい。
そんな中ナイトシティに入っていった自分はというと、つまりニンジャスレイヤーか!と納得してしまった。事実、ニンジャスレイヤーは『サイバーパンク・ニンジャ活劇小説』と出てくるので間違っていない。いや、なんかそうじゃないのはわかっている。
ただ、近未来的な世界観。人々は機械の身体に換装することが当たり前になり、企業による悪だくみがはびこり、同じ町には吹き溜まりがある。日本の要素?を色濃く反映した街並み。
その共通点が合致してスッと入ってきた。
しかし彼らはなんでコーポと呼ぶんだ? 一種のスラング的な?
それはそれとして、ナイトシティだ。住みたいと思わないが、あの町はとても魅力的だ。
その町に住む人々も同じように。
●ステータス
うちのV君です。見てってヨ。
最初はスマート武器、素敵!だとかショットガンでぶっ放すぜ!とか言っていたのですが、最終的に空中ダッシュやサンデヴィスタンで敵陣に突っ込んでナイフを投げまくる高軌道傭兵になりましたとサ。
太陽エンド以外マジで遠距離武器使わなかった。難易度ノーマルでやっているせいか敵が柔らかく、結構標準補正もしてくれるので投げナイフも簡単に当たる。ヘッショ一撃。なんだか近距離武器が優遇されてるし、投げナイフがヘッドショットしたら自動回収できるスキルもあるぞ?なんて気づいたらいつの間にかこうなっていた。
そのうち今度は肉体ガッツリ上げてハードで遠距離縛りとかしたいっすね。折角武器が3枠あるのにもったいないねぇ!
ACT2に入ってから六つ目のスキルツリーが開放されそうじゃん!とか思ってポイントを温存してたのはいい思い出。今考えるとRelicが無理くり入り込んできてる演出の一つだったし、思い返したらACT2の最初はもっと該当箇所がボヤボヤしてた気がする。物語が進む=Relicの浸食がす進んでることを表す演出だったんすねぇ。上手いこと考えたものだわ。
●キャラクター
いろいろ言いたいことはあるんだが、お前だけいうことにする。ジョニー。
まずはキャラデザ、というかモデルの話からなんですけど、忘れてたんですよ。キアヌがこれに出てるのを知ってはいたが完全に忘れてた。なんでACT1が終わって……謎の回想じみたシーンになり……鏡に映る顔を見て……
キアヌやんけ!!!!!!となりました。
余計なりました。なんせジョン・ウィック コンセクエンスを見たばかりだったので。
ジョン・ウィック コンセクエンス。マジモンの最強アクション映画できたよね。SNSでも何回か言ってますが、訓練を積んで洗練されすぎたキアヌが繰り出す階段シーンでの笑いしか出ない速さのリロードは何回見ても笑いますね。マジ早すぎる。なんあれ。
閑話休題。そんなキアヌ演じるジョニーですが、まぁぶっちゃけ第一印象は最悪だったし、いくらキアヌがやってるからって許されると思うなよ!とか思ってました。
それがまぁ最終的には見事に感情移入してしまってまぁ……。
というかこのゲーム、Vとジョニーのダブル主人公なんでしょうが、プレイヤーのVの主義主張や作中行動ををある程度弄れる分、相対的にジョニーが意図的に自由でない(辿るルートが決められている)ようになっている気がして。
で、これってつまりジョニーって自分からなりきっていく(感情移入していく)キャラではなく、なりゆきを成長を見守るタイプのキャラになってるということだと思うんですよね。
よくある(といったら語弊がありますが)主人公がしっかり立っていて、ストーリーも良質なゲームをしている感覚に近い。ある意味自分が保護者的立ち位置になるというか……なんというか……。
何が言いたいかというと、自分の好みとかやるゲームの傾向的にジョニーの方に感情移入してしまうのは仕方ねぇってことなんですよね。
ただそれ抜きにしてもジョニー、良かった。
50年の時を経て、偶然手にした第二の人生で成長するジョニーは見ていて眩しく、輝いていた。あのライブシーンは忘れないと思う。
太陽エンドの最後、橋を歩いていくところもVとは一切話さず、去るジョニー。もう堪らなかった。
●おわりに
なんかVの運転する車は全部タイヤにオイルでも塗ってるんか!?とか太陽モードのラストはVそれでええんか!?とかいろいろ思ったことはあったけど。自分はナイトシティが大好きになったし、また違うVで行くだろうとも思う。
『cyberpunk 2077』、神。
あばよナイトシティ! なんか一か月後くらいにまた会おうぜ!