ゲームの感想残すべし!

プレイしたゲームのレビュー風味な感想をやっていきます。

『Sea of Stars』クリア後感想

『Sea of Stars』クリア後感想いきます。

 

このゲームは古き良きRPGを今遊そばせるにはどうしたらいいか、その答えの一つだと思います。

古き良き、今回の場合は主にスーパーファミコン全盛期あたりのことを指すでしょうが、今やっても十分面白いと思わされるものが多くあります。

ただそれはなんというか、古き良きというより古いものをやるとわかっていてやるので、ある程度許容範囲が広くなってしまうますよね。

たとえばフィールドやダンジョン内の移動、キャラのアイテム移動や装備変更の面倒さ、そこらはある程度古いからという理由で許容できてしまう。

 

確かに。古いものだから、今よりユーザーフレンドリーでないからという理由で、それもいいよねなんてプレイできるでしょう。それも一種の味です。

 

では、今の時代に古き良きRPGをするということはどういうことなのか。

果たして、上記の面倒な要素は必要なのか。

結局のところ、それは否だ。

 

魅力的な世界観、それを表現するドット、BGM。どれを取っても古き良きRPGそのものであり、非常に良かった。

そしてそれ以外のストレス要素を、排除していく。

それはダンジョン内のショートカットをこまめに開通できるようにしておくだとか、段差の上り下り要素を使って、クリアしたダンジョン(山)は飛び降りることで一気に減算できたりだとか、店売りの武器防具は購入と装備と下取りが同時に行われることだとか、そういったものを丁寧に、つぶしていく。

 

そうすることで、『Sea of Stars』は、現代でプレイするべき古き良きRPGとなったわけです。

別に不便な要素が悪いと言っているわけではない。それが魅力のゲームも存在している。ただ、今作にはそれが不要という話だ。

 

前提を書いたところで、このゲームの魅力について書く。

 

戦闘。マリオRPGシリーズに見られる、味方敵のモーション中にタイミングを合わせてボタンを押すと追加行動を発生させられるコマンドRPGだ。

パーティーは三人編成だが、入れ替えにターンは消費しないので、実質全員で戦うことになる。ただ、攻撃の対象が三人になるだけ。

味方のターンになると、プレイヤーは三人の操作キャラを選択して行動する。行動順は決まっておらず、プレイヤーがその都度選ぶことができる。

MPを回復できる通常攻撃、MPを消費するスキル(三種+特別ゲージを使う究極技)、攻撃などでたまるゲージを使用するコンボ技、おやつ(アイテム)、入れ替え。この五つの中から選ぶ。

味方の攻撃には属性が設定されていて、斬撃や打撃、陽、月、毒など様々だ。これは敵の弱点を突くことにも使うし、もっと大切なものにつかう。

敵は通常攻撃の他にスキルを使ってくる。スキルの発動準備に入ると、敵の近くにスロットが表示される。敵によってスロット数はバラバラだが、スロットは対応する属性の攻撃で一つ壊すことができ、壊すほどスキルの威力が下がる。また全て破壊すると敵の行動を中止させることができる。

例えば、斬撃・斬撃・打撃・打撃のスロットは斬撃二回と打撃二回で壊せる。

これが単調になりがちな戦闘をより奥深くさせている。

 

味方の攻撃、スキルには上手く被らないように属性が設定されており、敵がスキルを準備すると、いかにしてそれを壊すかを考えなくてはいけない。

最初はともかく、終盤の敵ともなってくると複雑な組み合わせの、しかもとても多い数のスロットを用意してくる。

それが通常攻撃とスキルで対処できれば良いが、スキルにはMPが必要なのでいつまでも使うことはできないし、コンボ技が必要になるときもある。しかし、コンボ技は戦闘中の行動でたまるゲージを使わねばならない。

そうなると、基本的に通常攻撃だけして、相手はスキルを用意した時だけこっちもスキルとかをつかえばいいじゃん! となるが、戦いはこちらが攻めないと負けてしまう。

それに敵の攻撃はスキル抜きでもそれなりに激しく、回復にスキルを使わなくてはいけないし、複数敵の場合は数減らしのために速攻撃破を狙いたい。

ただそうやって強力なスキルやコンボ技を多用すると、いざ敵のスキルが来た時にまともに対処できずに大打撃を食らってしまう。

 

単純だが、奥深く。それでいてわかりやすいシステムだ。

 

 

演出周り。

あまりいうとネタバレになってしまうが、さすがは『The Messenger』を作ったところなだけあって、雰囲気を壊さない配慮が行き届いている。

更に壊さないだけでなく、その世界をより理解させるための手段として使っているのだから上手いなぁと思った。

 

 

キャラ。

MVP、ガール。お前はお料理戦士でなくお料理コミュニケーション戦士に名前を変えろ。ゼイルとヴァレアもそこまで対人能力が低いわけではないが、ガールのコミュ力しょっぱなからカンストしすぎている。その説得力を持たせる演出とキャラ描写ができているのは流石。

 

 

 

それはそれとして、あまり理解が及ばなかったのが結局レシュアンとエフォラル周りはどういうことだったのだろうか。ちゃんと説明してくれた記憶はあるのだが、ちゃんと理解できた気がしない。

 

とりあえずDLCは楽しみ。