『ドキドキ文芸部』クリア後感想?
『ドキドキ文芸部』クリア後感想いきます。
steamにて無印に日本化パッチを入れてプレイしたので追加要素とかは知らないですし、内容についてそこまでなにか言えるようなゲームでもないのであれですが……。
このゲームのどこが面白い要素何でしょうか
ストーリー?キャラクター?
多分違くて、ギミックが面白いゲームですよね。
たしかに、それを巧妙に隠すかのようにストーリーはちゃんと存在しているし、キャラクターも魅力的。
でも、それだけで面白い!となる領域にあるかといわれると、なんとも。
まぁ、そのギミックに直接関与しているあるキャラクターについてはその要素でより魅力的になっていますし、キャラクター自体でも面白いと言ってもいいかもしれません。
というか、あのキャラクター自体がギミックの一つなので、それは同じでもいいかも。
あのキャラクターのギミックはつまるところ、本来ゲームにおいて絶対的超越存在であるプレイヤーの立場まであのキャラクターを引き上げることが目的ですよね。
逆にゲームとしてある種高みの見物を決め込んでいるプレイヤーを引きずり下ろす役割を担っているというか。
こっちが見ていると思ったら、見られていたのはこっちだったホラーというか。
でも結局展開的には、プレイヤーはプレイヤー!ゲームはゲーム!みたいな感じで終わってしまうのが個人的には残念だったというか……。
精神的恐怖のジャンルはどちらかというこっちの要素を指しているんじゃないかと思いますよねー。
サイコホラーだと本編中のやつを指しているのかなーと思いますが。
いずれにせよ、衝撃的なギミックを搭載して、それが配慮しなければいけないものであるからサイコホラーや精神的恐怖なんてジャンルがつけられていて、タイトルでもそれは厳重に確認される。
その時点で得体のしれないものがくるドキドキ感より何がくるかというワクワク感に代わってしまうのがおそらく一番よろしくない。
もちろん十分配慮しなければいけないのはわかってるのだけれども……。
例えば映画を字幕で見ていたとして、日常的な場面が続いている。そんな中
「それでさ、あいつなんて言ったと––––」
という字幕が出てくると、あっこれはセリフの途中で先が言えないような事態(事故に巻き込まれたり)が発生するんだな、と身構えてしまうじゃないですか。
これって、映画が用意していた演出が予期せぬビックリ!から何が来るかのドキドキに代わってしまったということですよね
一方これで吹き替えで見ているとそんなことはなく、本来の演出意図である予期せぬビックリ!を楽しめるわけです。
その点で言うならば、吹き替えの方が映画本来の楽しみ方をできているといってもいいですよね
先ほども書きましたが、こちらとしても思っていたものと違ったけどめちゃくちゃ面白い!は体験したいわけですが、たとえホラーであっても笑ってプレイできているのもあらかじめそういうものとしてプレイしているからであって、そういう意味ではありがたくはありますが……。
ちょっと要領を得なくなってきました。
多分言いたいのは、
1、衝撃的なギミックが入って、それを本来の意図でプレイするのが最大の?ウリのはずが、その要素で人気になってしまったためにそれができないことの残念さ
2、精神的恐怖要素である、プレイヤーをゲーム内に引きずり下ろすような行為があまり終わってしまったことの残念さ
だと思います。
それはそれで作中のギミックにはだいぶ楽しませてもらいましたし、面白かったのでね。それはそれです。
面白いゲームでした。
Just Monika
ここから先は完全に余談ですが……。
最近? こういうゲーム多いですよねー。いや、ドキドキ文芸部は2017年の作品なので最近というと非常にややこしくなりますが。
PCでゲームをやる土壌が育ってきたからなのかわかりませんが、からめ手がある種常套化してきた感があって、またこういうゲームね……て思ってしまったのは事実です。
あと盤外戦といえばいいいのか、Inscryptionをやって諸々調べたときにも思ったのですが、やりすぎ? 製作者がプレイヤーを信頼して入れているのかわかりませんが、なんか裏設定のさらに裏設定を判明することを見越したうえで匂わせに使うって正直萎えますね……。
まぁかといって実はこのゲームは作中作でした! みたいなのを2作目で突然言われても困るわけですが……。
どちらかといえば設定よりも、その開示の仕方に引っかかっている部分があるという感じですね。
はたから見てる分にはそこまでしてやるんかい! だったりなんでそれがわかるの! とかいう感じでは面白いのですが……。
ともあれ、続編? 楽しみではありますね……。