ゲームの感想残すべし!

プレイしたゲームのレビュー風味な感想をやっていきます。

『Returnal』プレイ感想

『Returnal』のプレイ感想いきます。

 

はい。お察しの通りクリアしていません。

ただ、正直、ダレてしまった。ちょっとこれ以上はいいかなーなんて思ってしまったので、感想を書いて一旦手打ちとしたく思います。

 

『Returnal』は結構ガッツリストーリーが組んであるローグライクとしてそれなりに高いレベルに仕上がっていたと思います。

 

謎の惑星に不時着した主人公。彼女はそこで死を迎えてしまう。

が、目覚める。不時着寸前の宇宙船の中で。

死んでもそこで終わらない。ループから抜け出すには、この未知の惑星を探索、調査して原因を探さねばいけない。

しかし、変だ。なぜ未知の惑星に、昔自分が住んでいた家がある?

なぜ子供のころに良く聞いていたピアノの曲が響いている?

探索中に拾える、オーディオログの声の主は確かに自分だ。中には惑星に存在していたであろう文明の記録、予測や妄言としか思えないものまでさまざまな言葉が収録されている。

おそらく、どこかのループで残したのだ。その時の自分が。

けれども、残した記憶はない。なぜだ?

この惑星は、そして自分は、何なんだ?

 

 

SFホラーとして非常によくできているストーリーだと思います。結末を知らない自分が言うのもなんですけどね……。

 

特に、オーディオログ周りの設定がが好きです。いつかのループで自分が残した音声。しかしプレイヤーが観測する限り、主人公はどこにもオーディオログなんか残していないし、その形跡もない。

ゲームは初めてのループから始まるので、そもそも惑星にオーディオログがあること自体おかしい。なので導き出される答えは、主人公が幻覚、幻聴を聞いているだけか、そもそもゲーム開始時にループの中にあったの二択になります。

上に書いた通り、ゲームを開始してから主人公は初めて不時着し、初めて死亡し、初めてループする。この描写がミスリードだということです。それ以外にも、作中で描写されてないループが存在するという証でもありますよね。

まぁ、これもどこかで明かされたのかもしれませんが……。

 

 

ゲーム部分についても良くてできていました。

移動速度や回避がダッシュで、結構早いスピードなため走り回って倒すだけかと思いきや、しっかり遮蔽物を使って攻撃を防ぐことも大切な要素。

サブ攻撃のボタン割り振りも見事。L2を半押しで通常射撃のADS、全押しでクールダウンタイムありのサブ武器を使えるのですが、PS5コントローラーの特性をうまく活かしてちょっと頑張って押し込まないと全押しにならないよう設定されています。

メインの攻撃手段に使うボタンがL2R2だけで完結するのはなかなかいいところです。戦闘スピードが速めなので、サブ武器へのチェンジが他のボタンに割り振られていたら、突発的に使おうとしたときに混乱してしまうこともあるでしょう。

それを解決しつつ、L2を引き絞ることで強力なサブ攻撃の爽快感も増している、素晴らしいと思います。

 

 

なんですが……。

このゲームの惜しいところであり私がダレてしまった部分でもあるのですが、このゲーム、中途半端に親切設計なんですよねぇ。

このゲームは森林、砂漠、遺跡などある程度大きなくくりのエリアがあって、その中にある十数個?の探索兼戦闘部屋をクリアしていってボスを倒して、次のエリアへ……と繰り返していくのですが、親切なことに一度ボスを倒すと、そのエリアは次回以降のループでスキップできるようになるんですよ。

ただ、そこで問題になってくるのが、この作品のローグライト部分でして、基本的にローグライトは死ぬと強化したステータスなどは初期状態に戻ります。もちろんこの作品も同じです。

『Returnal』では、プレイ中主に四つの要素で主人公を強化していくことが大事です。

 

①体力→文字通り体力。なくなると死ぬ。特定アイテムを一定個数集める。又はフィールドに設置されている装置を使うことで最大値上昇

②熟練度→武器の熟練度。高ければ高いほど強い武器が出やすくなる。戦闘、又は特定アイテムの入手で上昇させることができる。

③アイテム→使い捨てのアイテム。三つまで持つことができ、同じアイテムはストックできる。敵からのドロップ、又はフィールドに設置されている装置を使うことで入手可能。

アーティファクト→主人公にそのループ中永続的な効果を付与する。死亡を一度無効化する。被弾時にミサイルを発射して反撃など、効果は様々。宝箱、又はフィールドに設置されている装置を使うことで入手可能。

 

この四つが戦闘、探索において大事です。

なんですが、エリアをスキップした場合、ゲーム側が用意してくれるのは熟練度を一定レベルまで上げることだけなんですよね……。

つまりどういうことが起きるかというと、本来最大体力を上げて、アイテムを使い、アーティファクトを集めて進めべきところに強い武器だけで乗り込まなければいけない。さらに熟練度が上がったところで武器を入手させてくれるわけではないので(武器は宝箱、特定の敵を倒すことで入手可能)、結局初期装備で強化前提のエリアをある程度攻略しければならないというセルフ縛りプレイが始まってしまうんですよね。

正直相当惜しいと思いました。

エリアスキップを無条件でさせてくれるならば、熟練度だけでなく体力の最大値もある程度まで上げて欲しいし、もっと欲を言うならばランダムなアーティファクトを何個か入手させてほしかった……。

 

そんなわけで、結局エリアを飛ばす=自発的に不利な状況を作り出すとなってしまうので、結局クリアを目指すなら真面目にエリアを全部探索しましょうね、となってしまう。

なんというか、下手に親切にされている分徒労感が増しましてね……。

 

もう一つ上げるならば、ストーリーですね。

ストーリーや世界観は上にも書いた通り興味深く、面白いなーなんて思っていたのですが、明確な先を見るためにはゲームを進めるしかないわけで。もちろんループをすることを活かした世界観の補強はされるのでそれはうまくやってるなと思うのです。

 

基本的にローグライクは難易度が高めだと思います。私自身、ローグライクは簡単にクリアできてしまっては困るなと思っています。

ただそれは、ある意味ストーリーがある程度薄いから成り立つものなのでは?と今回感じました。

 

『Returnal』のストーリーは非常にボリューミーです。謎も多いですし、正直読み物として読んでみても面白いだろうと思います。

つまりは、先が気になるんです。

ただそれは、高難易度でなんども挑戦しないといけないローグライクゲームにはあまり相性が良くないものなのでしょう。

先が気になるけれど、先に進めない。RPGやアクションでは同じ状況になってもあまり気にならないものが、何故かこのゲームではとても苦痛になってしまった。

虚無感ですかね。全ロストからで初期状態から。また最初からきっちり探索しないといけないのか……という気持ちが買ってしまった。

 

 

なんて書きましたが、面白いゲームであるのは確かだと思います。

ゲームカタログに入っているのでPS Plusのエクストラ以上なら気軽に遊べますから、とりあえずといった感じで初めてみるのもありだと思います。

ホント、面白いゲームだと思いますよ?

時間をおいて、いつかクリアまで行ってみたいですね。